人質の受け渡しのためシラクサに入港すると、何者かに声をかけられた。
振り返るとそこにはアルヴェロが。
曰く、
「相手は海賊だから約束通り人質を放してくれるとは限らない。
いざという時のため俺たちが陰から見張っている」
だそうだ。
協力してくれるのは有難いが、そう上手くいくだろうか。
多少の疑問を覚えつつ、指定された広場へ移動する。
間もなく広場到着。
海賊に話しかけると早速身代金を要求された。
この手の取引は先に人質を解放するのが一般的だ。
そう応じたのだが、
海賊は身代金だけを奪って逃走してしまった。
続く。