ブリテン産のウイスキーとジンを持ってリスボンに入港すると、
役人に呼び止められた。
商人ギルドでスキル「運用」を習得してから王宮へ。
王宮ではブラガンサ公爵に極秘の任務とやらを頼まれた。
なんでもバルバリア海賊に、
王家の遠縁に当たる人が捕虜として連行されてしまったとのこと。
宮廷が海賊と表立って取引するわけにはいかないから、
民間人である我が航海者に捕虜の受け渡しを代行してもらいたい。
……ということらしい。
宮廷に恩を売っておくのもいいだろう。
ここは快諾しておく。
ウイスキーとジンの近隣街相場を確認しつつ、
身柄の引き渡し場所に指定されているというシラクサへ向かう。
続く。